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この記事の出どころ
この記事は、2026年5月8日に配信したメールマガジンをもとに、ツバメディア編集部が再構成したものです。公開日は配信日に合わせています。
メールマガジンにあった挨拶、告知、書籍やSNSの紹介、商品の案内、および取引先の個人名は落としてあります。そして、当時の私の理解が、いまの編集部の理解と食い違っている箇所には、編集部注を入れました。直さずに残し、あとから注を付ける形にしています。
5月1日から7日まで、マレーシアに渡航していました。
プライベートの予定は一切ありません。観光もなし。休憩もなし。すべてビジネスのミーティングです。
移動中の車内で「あのタワーが世界で二番目の高さですよ」「ピンクモスクですよ」「今日は時間がないから寄れないけど、車内から写真だけ撮っておいて」。そんな会話をしながら、ただひたすら現場を回り続けました。
この渡航で、見える景色が変わりました。そして「燕の巣」というものに対する私の認識が、また更新されました。
訪ねた先。
- UKM(マレーシア国民大学/燕の巣の研究者が在籍)
- NanoMalaysia(科学技術革新省系/国家のナノテクノロジー推進機関)
- Bioeconomy Corporation(政府系/国家バイオ産業推進機関)
- GLYKEN(燕の巣の研究・生産企業)
正直、ここまで政府関係機関の方々と深くお話しさせていただけるとは、私自身も想像していませんでした。
改めて感じたのは、本物には、本物の背景があるということです。
そして同時に、こう痛感しました。
光が強い市場ほど、闇も深い。
「燕の巣」と一言で言っても、まったく違います。
生育環境で大きく分けると、洞窟タイプとバードハウスタイプがあります。
さらにバードハウス型でも、空き家を転用した型と、燕のために設計された専用型があります。
この二つは、まったく別物です。
(この区別が実際にどういう意味を持つのかは、編集部の記事に書きました。→ バードハウスの燕の巣は「養殖」なのか。)
そして、専用設計であっても、それでも差が出ます。
何が違うのか。燕が育つ「環境」です。周囲の自然。音。空気。水。生態系。それらがすべて、巣に影響します。
眠らない都心の燕の巣と、森のなかの燕の巣。
首都のクアラルンプール周辺では、夜中の1時でも、ずっと工事の音が響いています。高層ビルが次々に建ち、世界中の人が集まり、経済が回り続けている。
そのクアラルンプール周辺にも、燕の巣は存在します。
眠らない都心にある燕の巣と、自然豊かな土地にある燕の巣。
この違いが実際に成分として表れるのかどうかは、私には断定できません。ただ、編集部が調べたところ、環境に由来する成分の差は、はっきり数字に出ていました。洞窟産の硝酸イオンが、バードハウス産の約377倍だったという測定結果です。→ 燕の巣は、洗ってあるのですか。
物価が、5年で変わりました。
ここ数年で、景色が一変しました。
現地で聞いた話と、自分の財布の感覚で言うと、ざっくり1.6倍です。
ミネラルウォーターが、5〜6年前は100円で買えたものが、いまは160円。トヨタのアルファードが、600万円で手が届いたものが、いまは1,000万円。
現地で日本人経営のラーメン屋さんに行ったのですが、つけ麺一杯で約1,600円。餃子などを頼めば、一人3,000円近く。
それでも、お店は満席でした。
現地の日本人オーナーさんも「今のマレーシアは本当に勢いがあります」と仰っていました。
巨大なお金が動く市場には、必ず偽物が出てきます。
活気ある市場だからこそ、燕の巣のビジネスも非常に活況です。
そして、巨大なお金が動く市場には、必ず偽物が出てくる。これが現実です。
前回書いた展示会での会話が、まさにそれでした。
価格も品質も、本当にピンからキリまであります。
その中で、改めて確信したことがあります。
「どこで採れたか」は当然大事。その上で、「どう加工するか」が極めて重要。
これが、この渡航でいちばん大きな収穫でした。
原料の話だけをしていても、燕の巣の品質は語れない。原料 × 加工 × 検証。ツバメディアがこの3つで考えることにしたのは、この日に決めたことです。
だから、「誰が、何を、どう伝えるのか」。
素晴らしい原材料でも、伝え方を間違えてしまえば、まったく不本意なことが起きます。
だからこそ、誰が、何を、どう伝えるのかが重要なのです。
目先の流行ではなく、本質を届け続けます。
……と、当時はここで締めていました。いま読み返すと、この「本質を届ける」という言葉は、まだ何も具体的ではありません。
具体的にするために、私たちはこのメディアを始めました。
DISCLOSURE
このコラムについて
ツバメディアは、日本伴照株式会社が運営しています。私はその代表取締役であり、リアン株式会社の代表も務めています。2026年9月1日より、株式会社キュアレの代表にも就任しました。中立な第三者ではありません。
このコラムは、客観報道の記事として書いていません。一人称の見聞きとして書き、事実として確かめたことは編集部の記事に分けています。そして、自分が過去に間違えて書いたことは、注を付けて残します。
この記事に登場するGLYKEN社は、当社の取引先です。
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